米メタ・プラットフォームズは、傘下のフェイスブックの著名ユーザー向けシステム「クロスチェック」を巡り、社外の監督委員会から受けた是正勧告の多くを実施すると表明した。ただ透明性を向上させ、政治的便宜の供与を防止するための重要な対策の実施は退けた。メタは3日、監督委員会がクロスチェックについての昨年12月の報告書で示した32の勧告への対応を正式に発表した。監督委は特定のコンテンツの判定を巡り拘束力のある決定を下す権限をメタから与えられている。メタはクロスチェックが世間から注目されるコンテンツの判定ミスを防ぐための取り組みだと説明している。だが実際にはコンテンツの再審査が終わるまで、著名人のアカウントを投稿削除など通常のプロセスから保護する役割を果たしている。これはソーシャルメディアプラットフォームの標準的慣行だが、議論されることはほとんどなく、特別待遇が入り込む余地を生み出している。