米上場に流れる欧州企業 その訳はPhoto:SOPA Images/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 ソフトバンクグループ(SBG)が傘下の英半導体設計大手アームの上場先に米国市場を選んだことで、ロンドン市場の国際競争力の低下を巡り懸念が深まったのは予想通りの展開だ。

 だが、これはロンドン市場に限った問題ではない。ブルームバーグがソフトバンクによるアーム上場の最新計画を報じた1日、英国に本社機能を置く産業ガス大手リンデもフランクフルト証券取引所での上場廃止を発表した。リンデの時価総額は1750億ドル(約23兆8000億円)に上り、ドイツ株価指数(DAX)構成銘柄で最大だっだ。