誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！
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「アナタのことを思って」の落とし穴
失礼な人、感じの悪い人に出くわすことって、ありますよね。そうした嫌な人への対抗策として、「この人、失礼じゃないのか」という観点をもちあわせるといいです。
たとえば、「アナタのためを思っていうんだけど、アナタにはこういう問題がある」みたいなことを、ちょっと上から目線で非難されたりする。これはアナタのことを考えて親身になっていっているというよりも、アナタを傷つけることによって優越感を得ることが、潜在的な目的だったりするんです。
「都合のいい人」にならない
そういうとき、真摯な姿勢で非難を受け入れ、自分自身の成長の糧にするという考え方もあるにはあるのですが、そういうバカ正直な姿勢だと、その相手が「非難しても受け入れる都合のいい人」と認識して、また別の機会に同じような非難をしてくる可能性が高まります。
アナタに照準を合わせて、ことあるごとに攻撃してくる余地を与えてしまうことになりかねないのです。そこで大事なのが、「この人、失礼じゃないのか」と頭のなかで、問いかけてみること。そうすると、けっこう見えてくることがあるんです。
“攻撃しがいがない人”になる
「この人、本当に心から私のためを思っていってるわけじゃないな」「私を攻撃したいだけだな」と見えてきたとき、失礼だからといって、その場で攻撃し返すことはオススメしません。
では、どうするかというと、もう1度、頭のなかで「この人、失礼じゃないのか」と問いかけてみる。そして、「やっぱり失礼だな」と思えるのなら、相手の言うことをシャットアウト。その場は聞き流して、余計な反応しないことです。
攻撃しがいがない無反応を貫けば、相手は攻撃のターゲットを他に移すことでしょう。本当にアナタのことを思ってくれる人は、アナタが傷つくような言い方はせず、アナタの気持ちに寄り添って、聞き入れるように伝えてくれるはずですから、単なる失礼な人は相手にしないことです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。39万フォロワー突破のX（旧ツイッター）が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）に始まる「1秒シリーズ」は、33万部突破のベストセラーとなり、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』（ダイヤモンド社）の小説シリーズも大反響を呼ぶ。最新刊は、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』（ダイヤモンド社）。
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