不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
話がずれている人
アナタのまわりに、ヘンな返し(問いかけ)をしてくる人っていませんか? 想定し得ないような返しだったり、極論だったり、SNSなんかを見ていても、攻撃的な質問を投げかけてくる人が増えたような気がするんです。
そもそも自分が言おうとしていないことに対して質問をしてきたりして、話がずれちゃってるんですよね。で、そのことを説明しても、なかなか埒が明かない……。論破しようとしているかのように、論点をすり替える人も、けっこう多い印象です。
「そんなこと言ってないでしょ」っていうような問いかけをしてくる人は、相手にしないほうがいいんです。なぜなら、質問したいわけでもなければ、議論したいわけでもなく、とりあえず、かまってほしいだけだから。
他人の気を引きたいだけの“かまってちゃん”
つまり、「相手をしてもらいたい」という欲求を満たすために、他人の気を引くような言動をする“かまってちゃん”であるケースが多いからです。議論をしたいわけではなく、喧嘩っていうか、他人を攻撃をすることによって、かまってほしいだけなんです。
だから、「そんなこと1ミリも言ってないんだけど…」ということに対して質問をしてきたりするわけです。それに対して、人はついつい反論しがち。でも、それはやっちゃいけないというか、やってもしょうがないというか、時間の無駄だし、かえって事態が悪化する可能性が高いです。
なぜなら、理解したいと思って質問してくるわけじゃないから。本人に自覚はないかもしれませんが、「かまってほしい」ということが本来の目的なんです。だから、相手を困らせて、ヘンな問いかけをしてきたりするわけです。
完全スルーがいちばんいい
だから、真に受けて説得しようとか、いい負かそうとかするのは、相手のどツボにはまる行為。もう完全に無駄な努力なんです。仮にゲーム感覚で反論したとしても、トラブルの元になりかねないので、“完全スルー”が無難でしょう。
無駄な労力を費やすより、もっと前向きになれる楽しいことに使いましょうね。
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