不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

過ぎ去ったことに執着してしまう人ほど損する…精神科医が教える一瞬で前向きになる思考法

成功も失敗も過去のこと

人生は、次から次へと時間が過ぎ去っていきます。うまくいっても、うまくいかなくても、いずれすべてが過去になるわけです。だから、終わったことは、うまくいったか、うまくいかなかったかより、気にしないことが大切なんです。

もちろん、次に生かすことが大事ですが、もう過ぎ去ったことをクヨクヨ考えてもしょうがない。物事というのは、ものすごい勢いで、どんどん過去になり、どうでもいいことになるわけです。

仮にうまくいったことでも、次々と過去になっていく。過去の成功っていうのは、過去の失敗と同じぐらいに、価値がなくなるわけなんです。つまり、過去というのは、もう過ぎ去ったことでしかないわけです。だから、気にしてもしょうがないんです。

過去を先につなげる

先のことについては、できれば、うまくいく確率を上げたほうがいいですよね。過去がどんなに失敗だらけでも、これから先はうまくいけば、過去は気にならなくなるでしょう。つまり、過去よりいまがどうかってことのほうが、より大事なのであって、過去の失敗はどうでもいいんです。

だから、しつこいようですが、ほんとにほんとに過去のことは気にしなくていいんです。ただ、知識として、過去の失敗や成功の要因を分析して、どうしたらうまくいく確率を上げられるんだろうってことは、やっておいたほうがいいだけです。

成功も失敗も価値は同じ

素敵な思い出とか、そういうのだけ残していけばいいわけで、もし過去のことが仮にうまくいったとしても、その余韻に浸るのも大して意味がないです。成功の余韻に浸ったって、そりゃもう過去のことなんですから、過去の栄光にすがってる“痛い人”になりかねません。

結局、失敗も成功も、過去になってしまえば、価値は同じ。それを分析して未来の武器を手に入れたら、あとはもう全部気にしない。それでいいんです。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。ぜひチェックしてみてください!