中国経済はついに峠を越したようだ。新型コロナウイルス流行後の回復がどれほど長く、また順調に続くのかはまだ不明だ。だが、15日発表された1月と2月の指標や過去1週間に明らかになったその他のデータによると、世界2位の経済大国が2022年末に政策担当者の掘った深い穴から着実に抜け出しつつあることは明らかだ。決定的に重要なのは、住宅関連指標の多くが現在、低い水準からではあるが、明らかに上向いていることだ。失業率、とりわけ若者の失業率は、依然として大きな懸念材料となっている。だが消費者の需要が回復し、家計が再び借り入れや支出に積極的になりつつある兆しも見え、中国政府は今月設定した5%前後という2023年の経済成長目標をほぼ問題なく達成できるはずだ。
中国経済は峠越え、再び膨張の兆し
住宅市場に復活の息吹も労働市場が影
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