ジョン・ウィナー氏(34)はまさにその名のごとく「勝つ」ためのアイデアが必要なときは、45人の従業員をチームに分けて互いに競わせることにしている。テキサス州オースティンにあるデータオートメーションの新興企業Kizenの共同創業者で最高経営責任者(CEO)でもあるウィナー氏は皆で協力するよりも、互いに切磋琢磨する方が良い結果を生むと信じている。「競争は実に楽しくかつ有益になり得る」とウィナー氏は話す。「いまどきの人は軟弱だ、というような話は信じない。自分は決して軟弱ではない」ウィナー氏はクラス順位がタブー視されるようになった時代に生まれ、誰もがトロフィーを得ることができる世代の一人だ。ミレニアル世代の多くは、協調性を重視して育ち、同僚との競争に勝つことよりも、ワークライフバランスや不安を軽減することに関心がある。
「静かな退職」に効くのは競争?それとも協働?
ライバルの存在はモチベーション向上につながるのか
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