暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの破綻後、ビットコインはほぼ完全に見限られていた。だが最近の相場急伸は、ビットコイン否定派が間違っていたことを証明している。  世界最大の仮想通貨であるビットコインは、銀行危機を背景に3月に入って21%上昇。年初からの上昇率は70%近くに達している。19日には昨年6月以来初めて、1BTC=2万8000ドル(約370万円)の水準を突破した。  しかも、規制当局が暗号資産業界に対する取り締まりを強化し、市場におけるリスク回避の動きが広がるという逆風の中で騰勢を強めている。