電気自動車(EV)開発競争でテスラの背中を追う主要メーカー各社は、イーロン・マスク氏から変化球を投げ込まれた。向こう数年でテスラの次世代モデルの生産コストを半減させるとの目標をぶち上げたのだ。テスラの主力モデルはすでに、競合勢よりもコスト面で数千ドルの優位性を確保しているとされ、ライバル各社はその差を埋めようと必死だ。マスク氏は今月、モルガン・スタンレー主催の会議で「より小型なEVを『モデル3』の約半分の生産コストと難易度で生産する明確な道筋がある」と言明した。マスク氏の発言は、テスラのインベスターデー(投資家向け戦略説明会)で掲げられた目標を改めて確認するものだった。テスラ幹部は垂直統合や工場の自動化、部品数の削減などを通じてコスト削減を進める考えを示している。
マスク氏のEVコスト半減宣言、競合に手痛い一撃
GMやフォード、VWはコスト削減のハードル上がる
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