米連邦準備制度理事会(FRB)は22日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げ4.75~5%とすることを決めた。一方で、銀行不安を受け、2週間前の想定よりも早期に利上げを終了する可能性を示唆した。利上げは9会合連続。FF金利は2007年9月以来の高水準に達した。政策声明では「委員会は幾分の追加的な政策引き締めが適切になると想定している」とし、近く利上げを終了する可能性を示唆した。これまで8会合の声明にあった「(金利の)継続的な引き上げ」が適切になると予想しているとの文言は削除された。また声明では、足元の金融不安がどの程度景気を減速させるかを判断するのは時期尚早との認識が示された。「米国の銀行システムは健全で強じんだ」とした上で、「最近の動向は、家計や企業の信用状況を厳しくし、経済活動や雇用、インフレを下押しする可能性が高い。こうした影響の程度は不透明だ」と指摘した。