希少で感染するとしばしば死に至る真菌が全米で急速に広がっているとして、米疾病対策センター(CDC)の研究者が警鐘を鳴らしている。重度な真菌症の新たな治療法を見つける必要性が高まっている。  CDCによると、約15年前に日本で発見された真菌「カンジダ・アウリス(カンジダ・オーリスとも表記)」は、2022年の米国の感染者が少なくとも2377人に上った。2016年は53人だった。全米のほとんどの州と世界40カ国以上に急速に拡散していることを受け、CDCと世界保健機関(WHO)は公衆衛生に対する脅威が高まっていると警告している。