中国は現在、自らを世界の大国と見なしており、そのような振る舞いを見せ始めている。中国は長年、自国から遠く離れた紛争への介入には消極的だったが、自己主張を強める新たな姿勢を示しつつある。習近平国家主席が3期目入りし、中国が同様の考えを持つ国々を味方につけ、国際問題に対してより大きな発言力を持てるよう努めている。新型コロナウイルスの封じ込めを狙った「ゼロコロナ」政策による3年にわたる孤立状態から抜け出しつつある中国にとって、西側諸国は以前よりはるかに非友好的になっている。世界を自国の利益にもっと資するようなものに変え始めるだけの軍事力と経済力があると感じていることを中国は示唆している。中国政府は今月、サウジアラビアとイランの緊張緩和を仲介し、世界を驚かせた。これは、中東の波乱に満ちたライバル関係への大胆な介入だ。