米国は、中東に配備している高性能の戦闘機を他の地域に振り向け、老朽化したA10攻撃機でその穴を埋めようとしている。米当局者が明らかにした。米国防総省は中国とロシアの抑止を目的に、太平洋地域と欧州に展開する戦闘機の刷新を進めており、これもその一環だという。4月にA10を配備するほか、海軍と陸軍の小規模部隊を中東に残すことも計画している。米軍は中ロとの大国間競争という新たな時代への移行を進めている。これまで数年にわたり中東の拠点縮小を図ってきたが、数々の課題に直面している。米軍はアフガニスタンから撤退した一方で、イラクとシリアで過激派組織「イスラム国(IS)」と戦うパートナーを支援している。米軍によると、昨年700人近くのISの戦闘員が殺害された。