高速通信規格「5G」非対応の高級スマートフォンをあなたは買うだろうか。華為技術(ファーウェイ)は、少なくとも中国国内では奮発して買う人がいると考えている。かつて市場を席巻した世界スマホ事業が米国の制裁で大打撃を受けてから2年以上が経過したが、ファーウェイは旗艦モデルの定期的な新機種投入を続けている。最新モデルは23日発表の「P60」シリーズだ。最新モデルはファーウェイのトレードマークである高性能カメラを備える一方、5Gネットワークには接続できず、グーグルのモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」も搭載されず、多くの西側のアプリも使えない。それでも価格は上位機種の「P60プロ」で6988元(約13万4000円)~、ベーシックなモデルでも4488元~となっている。