サウジアラビアとシリアは、ロシアの仲介により外交関係を正常化することで間もなく合意するとみられている。サウジとシリアの当局者が明らかにした。合意に向けた協議がここ数週間、モスクワとリヤドで行われてきたという。合意が成立すれば、内戦で疲弊するシリアを近隣諸国が再び地域の輪に取り込む重要な一歩になるとみられている。サウジは今月、中国の仲介でイランとの関係正常化に合意したばかり。シリアとの関係も回復すれば、中東情勢の大きな進展で米国がまたも蚊帳の外に置かれることになる。サウジのファイサル・ビン・ファルハーン外相は、4月下旬のイスラム教の祝日「イード・アル・フィトル」の後にダマスカスを訪れるとみられている。サウジとシリアの当局者によると、交渉担当者はその前に合意をまとめる考えだという。ただ、交渉は決裂する可能性もあるという。