グーグルの元従業員2人が立ち上げた「チャットボット(自動会話プログラム)」を手掛けるスタートアップ企業が、16カ月でユニコーン(評価額10億ドル以上の非上場企業)となった。シリコンバレーのキャラクターAIは23日、米ベンチャーキャピタル(VC)のアンドリーセン・ホロウィッツが率いる新たな資本調達ラウンドを実施し、1億5000万ドル(約196億円)を調達したと発表。これを受けて同社の評価額は10億ドルとなった。キャラクターAIの代表によれば、同社は収益を上げていないものの、将来的にはプレミアム価格帯のサブスクリプション(定額課金)サービスを立ち上げる可能性もあるという。スタートアップ企業の米オープンAIが11月にチャットボット「チャットGPT」をリリースして話題を呼び、人工知能(AI)開発競争の幕が開けて以降、キャラクターAIは資金を調達する最新の企業となる。一方でシリコンバレー銀行(SVB)が2週間前に破綻したことで、ベンチャー企業から支援を受け同行に資金を預けていたスタートアップは窮地に立たされている状況となっている。