20世紀後半は米国でビジネスの発明が相次ぎ、米国が経済のリーダーシップをとった時代だった。そしてその時代を特徴付け、デジタル経済の立役者となった一人がゴードン・E・ムーア氏だ。インテルの共同創業者だったムーア氏は24日に死去した。94歳だった。ムーア氏はカリフォルニア州北部の、後にシリコンバレーと呼ばれるようになったイノベーション(技術革新)の拠点が形成されつつあった時代をそこで過ごした。カリフォルニア大学バークリー校とカリフォルニア工科大学で学び、ジョンズ・ホプキンス大学で固体ロケット推進剤の研究をした後、カリフォルニア州に移った。トランジスタを開発したウィリアム・ショックレーの半導体研究所で働くためだった。
【社説】ムーア氏死去、技術革新時代のリーダー
米国の起業家精神の黄金期を思い起こさせる存在
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