米国のオピオイド(医療用麻薬)危機がホームレス(路上生活者)に深刻な打撃を与えていることが、新たなデータから分かった。特に新型コロナウイルス流行以降、ロサンゼルスやニューヨークなどでは、薬物の過剰摂取で死亡するホームレス(路上生活者)が急増している。  最大の要因が合成オピオイド「フェンタニル」だ。医療サービスから往々にして切り離されている路上生活者の間で過剰摂取のリスクが特に高いことを浮き彫りしたと研究者は指摘している。また調査では、コロナ禍でホームレスの死者が全般的に著しく増えたことも明らかになった。