――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  欧州での戦争、インド太平洋地域での緊張の高まり、ロシアおよび中国のイランとの協力関係の深化など、世界の政治情勢は暗くなる一方だ。しかし好転に向けた力強いシグナルも見られる。欧州では、春の反転攻勢を目指すウクライナを支援しようとする北大西洋条約機構(NATO)の決意は依然強固だ。アジアの同盟諸国は結束を強め続けている。日本と韓国は悪化していた関係を修復しつつある。