米連邦準備制度理事会(FRB)のマイケル・バー副議長(銀行監督担当)は28日、上院銀行委員会で証言し、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻の責任は経営陣にあるとの認識を示した。一方、破綻以前にFRB当局が実施していた非公表の査定で、同行の経営のスコアが低かったことを明らかにした。バー氏はFRBがSVBのリスクを見落としていたか問われ、同行の管理の不備を指摘。「同行が破綻したのは、経営陣が明確な金利リスクと明確な流動性リスクに適切に対処できなかったためだ」と述べた。こうした懸念について、当局は2021年11月に指摘していたという。議会はこの公聴会を皮切りに、SVBとシグネチャー銀行の破綻の経緯や、金融規制当局のより厳格な監督によって破綻を防げた可能性などを巡り調査していく構えだ。
SVB破綻、原因はリスク対応不備=FRB副議長
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