パソコンやタブレットを使いこなす
現代っ子に贈りたい児童文学全集

 絵本ではありませんが、パソコンやタブレットを使いこなす“現代っ子”にピッタリなのが、世界の名作125作品が1冊に収まった『小学館世界J文学館』(小学館)です。

 世界の名作が1冊にというと、かしこまったクラッシックな本のあらすじがまとめられているように感じますが、これは現代の子どもたちのために全く新しいコンセプトで誕生した本です。

 紙の本体はブックリストになっていて、物語は紹介ページのQRコードを利用し、電子書籍として読める仕組みになっています。ブックリストも図鑑のような雑学満載で、知っているお話でも新しい発見があります。

 選書は「アンデルセン童話」「赤毛のアン」「魔女の宅急便」といったロングセラーから、「谷川俊太郎の詩」など現代の名作まで国別に多様なジャンルが網羅され、子どもが興味を持つ作品に出合えるはずです。電子書籍でありながら本体のずしっとした重みが、本をもらったという子どもの記憶に残ります。

新学期の小学生に贈りたい「絵本」5選、学校で学べない“国際力”を育む『小学館世界J文学館』(編集:浅田次郎・角野栄子・金原瑞人・さくまゆみこ・沼野充義/出版社:小学館/5500円)
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<対象:中学年~高学年>
電子書籍の特性を生かした「本文音声読み上げ機能」や3つのレベルから選べる「ふりがな機能」が備わっていて便利です。電子書籍を読むためのパソコンやタブレットが使えるデジタル環境が必要です。