「不安で気が散ることがない」という人が必ずやっている習慣ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、大ブレイク中のひろゆき氏。著書の『1%の努力』『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「気が散るとき」は何をすればいいのか

 不安とか焦りで目の前のことに集中できないことがないでしょうか?

「あのとき、本当はもっと別の選択肢があったかもしれない」
「この先、自分は大丈夫だろうか?」

 そういうことを考えてしまって、気が散ることがあるはずです。

 それは、「過去」や「未来」のことに気持ちが揺れている状態です。

 あまりメリットはありません。

 未来のことは、多少、考えてもいいのですが、それは計画を立てるためです。

 未来のことを考えて、今がさらに不安になるのは、本末転倒です。なので、できるだけ「今」に集中するようにしましょう。

どうすれば「今」に集中できる?

 今に集中するためには、コツがあります。

 まず、目の前のものを手に取ります。たとえば、「メガネ」があったとしましょう。

 では、「メガネ」について、誰よりも詳しくなってください。

 どうでしょうか?

 手に取ったメガネを観察します。どんなパーツがありますか?

 メガネをつくった会社のことを考えます。どこのメーカーですか?

 そもそもメガネを開発した経緯を考えます。誰が最初につくったのでしょうか?

 そして、会社のホームページや「メガネ」のウィキペディアを見てみましょう。

 はい、あなたはいま、誰よりも「メガネ」に詳しくなりました。

 いかがでしょうか。これが「今に集中する」ということです。

特別なことは何もいらない

 では、種明かしです。

 僕は、「誰よりも詳しくなってください」とお願いをしました。

 これは、課題の設定ですね。

「ちょっと調べるだけで、普通の人よりは詳しくなれる」というゴールが明確になります。

 すると、そこに向けて行動をします。

 少しの努力で、そのゴールは達成できます。

 その時間では、「過去」や「未来」の不安のことなんて考えません。

 だって、「今」そんなことを考えるよりも、ゴールに向けて課題を解決したほうがラクだからです。

 そうやって、脳をダマして、「今」に集中するんです。

「目の前の簡単な課題を設定して、そのゴールに向かう」

 不安や焦りで気が散るときは、その方法をぜひ取り入れてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。