部下育成が楽しくなる
この気づきを得てからというもの、私は、「なぜ彼らはできないのか?」という発想から、「どうすれば彼らはできるようになるのか?」と考えるようになりました。そして、少しずつ上手な部下育成ができるようになっていったのです。
私は、自分自身を大きく変えてくれた行動科学マネジメント理論を、日本企業に広く導入する必要性を強く感じ、開発元の米ADI社からその権利を取得。現在では、多くの大企業、中小企業における人材育成のお手伝いをしています。
そうした仕事を通して、いまでは、「人の育成とはなんと面白いものか」と心から思えるようになりました。
仕事ができなかった若い人たちが、できるようになっていくのはもちろん嬉しいことですが、なによりもマネジャーが成長する姿を見るのは最高の気分です。
最初はひどく悩んでいたマネジャーが、「部下育成ってすごく楽しい」と気づいてくれたときには、このうえない喜びを感じます。
そう、部下育成とは、本当に楽しいものなのです。