米ニューヨーク州大陪審がドナルド・トランプ前大統領の起訴を決めたことで、トランプ氏の熱狂的な支持者らの行動意欲が高まるとともに、彼らの司法制度に対する信頼がさらに低下する可能性が高い。また今後の展開に伴い、国家の分断がさらに深まりそうだ。また、新たな火種も迫っているかもしれない。2024年の大統領選挙で共和党の有力候補とみられるトランプ氏を巡っては、20年の大統領選結果の転覆を狙った試みなど、別の捜査も進行しており、一段と重大な罪に問われる可能性がある。「人々はトランプ氏について強い感情を抱いており、分断をあおるのは避けられないだろう」。こう指摘するのは、共和党のコンサルタントで、16年の大統領選でマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)の広報責任者を務めたアレックス・コナント氏だ。「トランプに関しては折り合いというものが全く存在しない。人々は厳しい状況に追い込まれるだろう」
トランプ氏の起訴、米国で党派の分断深まる
共和党は政治的な動機だと主張、民主党は暴動を懸念
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