米ツイッターを評価額2500億ドル(約33兆2000億円)超の企業に変革するというイーロン・マスク氏の思い切った取り組みの背景には、同氏が20年余りにわたって大切に持ち続けてきたビジョンがある。それはデジタル銀行事業だ。買収後に経営者として目指す「ツイッター2.0」の構想が最終的にどのような姿になるかについて、マスク氏は少しずつ語ってきた。だが先週末、ツイッターの評価額について現在の約200億ドルの10倍以上に拡大することを想定していると従業員に述べ、自身の計画がいかに壮大なものかをうかがわせた。この計画の要点について、ツイッターを金融面でユーザーの生活の中心に据えることだとマスク氏は説明した。この改革は、スタートアップ企業Xドットコム(現ペイパル)で同氏が経験した経営の最初の大きな挫折を思い起こさせる。