いよいよGWに突入した。ただ、頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。

1位思考Photo: Adobe Stock

3つの悪い習慣とは?

Qわびさんのベストセラーに、「コントロールできないことに執着しない」とあり、これが大事なのはわかるんだけど難しいんだよなあと思いました。
「コントロールできないことに執着する人」に共通する習慣と「コントロールできないことに執着しない人」に変わるコツがあれば教えてください。

わびコントロールできないことに執着していた昔の私を振り返ってみると、3つの悪い習慣があったように思えます。

 1.無理に完璧を目指す習慣
 2.「これしかない」と思う習慣
 3.「全体が見えていない」という習慣

 まず、無理に完璧を目指す習慣ですが、だいたいの仕事の評価は他人が下すものです。

 完璧に仕上げようとする気持ちはとても大切ですが、その気持ちが行き過ぎると余計な執着を生みます。

 この連載の中でも紹介した「白珪尚可磨」の話と若干矛盾するところもありますが、執着が強い人はどこかで折り合いをつけることも必要だと思います。

 次に「これしかない」と思いがちな人は、他人の意見に聞く耳を持たなくなったり、他人の行動にも執着するようになります。

 ゴールへの道は一つではありません。

 私は自分の考えに固執しそうになったときは、「まあ、いいか」とか「そんな考え方もあるよね」など、手放す言葉を発して一旦落ち着くことにしています。

 最後は全体を見ずに目の前のことばかりを見てしまうことです。

 自分の目の前のことばかり見ているとどうしても利己的になってしまいます。

 でも、会社の仕事は全体として利益になるかが重要です。

頭のいい人が執着しない3つの習慣とは?

1位思考』にもあるように、全体最適の習慣ができるようになると、コントロールできないことには執着しないようになると思います。

 つまり、「仕事ができる人」とか「頭のいい人」といわれる人は、かつての私がやっていた3つの習慣の「」をやっているのです。

 1. 無理に完璧を目指さない習慣
 2.「これしかない」と思わない習慣
 3. まずは全体を見る習慣

1位思考』には、メンタル、仕事、人間関係、転職すべてがうまくいかなかった、かつての自分に読ませてあげたい「全体最適の習慣」が詰まっています。

 新年度のスタートと五月病対策の参考になると思います。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。