米株式市場で大型ハイテク株が主役の座を取り戻しつつある。S&P500種指数はシリコンバレー銀行(SVB)の破綻前に混乱が広がり始めた3月8日以降、3.3%高となっている。その主な要因は、IT(情報技術)および通信サービス銘柄が大きく上昇したことにある。事実、S&P500種指数の3月の上昇率への寄与度は、同指数から全ての金融株を除いた場合よりも、マイクロソフトとアップルの合計の方が高かった(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス調べ)。これはS&P500種指数が時価総額で加重平均されていることが一因だ。時価総額上位5社が同指数の約23%を占めているため、各社の株価動向は指数の方向性に特に大きな影響を及ぼす。
銀行危機下で健闘の米株、ハイテクがけん引
ハイテクセクターの上昇により、他のセクターの弱さが見えにくい
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