米株式市場で大型ハイテク株が主役の座を取り戻しつつある。  S&P500種指数はシリコンバレー銀行(SVB)の破綻前に混乱が広がり始めた3月8日以降、3.3%高となっている。その主な要因は、IT(情報技術)および通信サービス銘柄が大きく上昇したことにある。  事実、S&P500種指数の3月の上昇率への寄与度は、同指数から全ての金融株を除いた場合よりも、マイクロソフトとアップルの合計の方が高かった(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス調べ)。  これはS&P500種指数が時価総額で加重平均されていることが一因だ。