中国の偵察気球が米大陸を横断したときのことを覚えているだろうか。米政権は国民が今年2月の失態を忘れてしまうことを期待している。そのため、当時の詳細が明らかになるにつれて、この大騒動に関するジョー・バイデン米大統領の説明が説得力を失いつつある点に注目することがますます重要だ。1月28日にアラスカ州付近で米領空に侵入した中国の偵察気球が、米国の軍事施設に関する情報を収集できる状態だったことが、3日の報道で示唆された。この気球は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の基地があるモンタナ州上空を飛行中に発見された。米当局者はNBCニュースに対し、中国の気球は8の字を描くように飛び、関心のある地域の上空にとどまることが可能だったと語った。NBCの報道によると、この気球は電子信号を受信し、それらの情報をリアルタイムで中国政府に送信することができたという。
【社説】バイデン氏の偵察気球に関するたわ言
中国政府にリアルタイムで情報が伝わっていたことが判明
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