だからこそ、私は「日本で生まれ育った個として、中国問題を国際社会で発信する」ことに特別な思い入れとこだわりを持っている。とことん実践していく。これまでも、いまも、これからも。

 アメリカ社会に浸透する自由民主主義のエッセンスを如何にして中国の自由民主化プロセスに応用していくか。西側諸国へ学びに出ていく中国人エリートは祖国の未来に対してどのようにコミットメントしていくか。

 アメリカと中国という日本にとって最も重要な両大国の狭間で国益・国際益を最大化するために“オキナワ”というポテンシャルをどう生かすか。

 米国に来てからというもの、日々考え続けているテーマである。中国からアメリカへ、物理的なポジションをシフトすることで、見える景色だけでなく、考える視角にも心地よい変化が生じる。

 これらのテーマはまだまだ模索中。簡単に答えは出ないし、出してはいけない。腰を据えて、地に足を付けて、向き合っていきたいと深呼吸する今日この頃である。勝負はまだまだ始まったばかりだ。私もようやくスタートラインに立った。

だったら、お前がやれ!!!

 さて、DOYⅡも最終回となった。DOYⅠも含めると計40回に及んだ。「だったら、お前がやれ!!」という文言は、今は亡き父親の口癖であった。

「当事者意識を持っていこう。自分たちの社会なのだから」

「無責任な批評はするな。だったら、お前がやれ」

 こんな姿勢で一年間執筆させていただいた。原稿を通して、読者の皆さんに訴えるという行為は、まさに自分に対して訴えるプロセスでもあった。

 モノ、カネ、ヒト、情報――経済活動を構成するあらゆるファクターが国境を跨いで流動するこの時代、ひとつの“個”として、どういう情勢や事象に着目し、自分の中で優先順位を付けて、コミットしていくか。自分の価値観や行動規範を生かせる“現場”(自分にとっての“居場所”とも言える)を探し当てるのは、そんなに簡単なことじゃない。私もまだまだon the way(道半ば)だ。

 それでも、一つだけ言えるのは、日々DOYを心の中で呟きながら、己と葛藤するプロセスは楽しいということだ。プレッシャーをかけることで、人は緊張する。緊張するから真剣になる。真剣に取り組んだことは、どれも楽しい。

 DOYがⅠ・Ⅱと続けてこられたのは読者の皆さんがいたからだ。特に同世代で、日本国内に身を置きつつもいつかは海外で勝負したいと思っている人や、私と同じように海外で勝負している人からは、たくさんのメールや激励の言葉をいただいた。

 DOYを掲げる過程で、多くの、かけがえのない仲間ができた。引き続きみんなで盛り上げていきましょう!

 DOYはこれで終わりでは決してない。しばらく間を置くことになると思うが、いずれDOYⅢが出現するであろう。その時には、成長した加藤嘉一を披露できるように、今から心して励みたい。気合を入れていきたい。

 だったら、お前がやれ!!!

 いつも空の上から私に喝を入れ、見守ってくれている父に捧げる。

 


<加藤嘉一氏の著書>

【最終回】<br />米中両大国の狭間で日本人は何をすべきか?<br />だったら、お前がやれ!!!

 

 

「逆転思考」(集英社)[アマゾン][楽天ブックス

 

 

 

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「頼れない国でどう生きようか」(PHP新書)[アマゾン][楽天ブックス

 

 

 

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「北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言」(講談社)
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