ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者がロシアの刑務所に収容されていることについて、米国務省は「不当拘束」に認定する方向で手続きを進めている。同氏は先週、スパイ行為に関与したとして取材目的での出張中に逮捕された。正式認定は釈放に向けた米政府の取り組みの強化につながる。認定後は、国務省内で人質や不当に拘束されているとされる米国人の解放に向けた交渉を行う人質問題担当の特使に対応が委ねられる。事情に詳しい複数の関係者によると、国務省は早ければ週内に認定の判断を下すという。ゲルシコビッチ氏の弁護士らは同氏がロシア連邦保安局(FSB)職員に拘束されてからほぼ1週間経過した4日、刑務所での接見にこぎつけた。WSJのエマ・タッカー編集局長はゲルシコビッチ氏について、健康状態は良好で、世界中から寄せられた支援に感謝しているとの報告を弁護士から受けたことを明らかにした。ただ、米大使館にはゲルシコビッチ氏との面会許可はまだ下りていない。
WSJ記者逮捕は「不当拘束」 米国務省が認定へ
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