米石油大手エクソンモービルは、ブラジル沖合鉱区での石油探査が期待外れに終わったことを受け、巨額の資金を投じた同鉱区での探査事業を打ち切る。複数の関係者が明らかにした。エクソンは2017年以降、ブラジル沖の深海鉱区を提携先と共に40億ドル(約5300億円)で取得。昨年は同鉱区で事業化の見込まれる油層の発見を目指す3回目の取り組みが成果を上げられずに終わっていた。関係者によると、エクソンはこの掘削事業に数年にわたり携わってきた地質学者や技術者を、リオデジャネイロの拠点からガイアナ、アンゴラ、カナダなどに移している。アナリストらの話では、エクソンは当地での掘削装置(リグ)に関する最後の契約が2022年4月に失効して以来、1年にわたり探査契約の入札に参加していない。