台湾の蔡英文総統とケビン・マッカーシー米下院議長(共和)が5日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で会談した。台湾と米国の当局者の間では、両氏の会談への反発を示してきた中国の報復措置への警戒感が強まっている。台湾支持を強める米国に対し、中国は神経をとがらせてきた。歴代の台湾総統が訪米中に会談した政治指導者としては、マッカーシー氏は最高位となる。蔡氏は中米歴訪を終え、4日にロサンゼルスに立ち寄った。会談は現地時間5日午前10時前にロナルド・レーガン大統領図書館で始まった。蔡氏とマッカーシー氏は図書館の入り口で握手を交わし、記者からの質問には答えず館内に入った。マッカーシー氏と蔡氏は1時間ほど会談し、その後は同行の議員らも交えて意見交換を行った。会談には民主・共和両党の米議員が加わっており、マッカーシー氏は米国の台湾支持は党派を超えたものだと述べた。