メディア・娯楽大手パラマウント・グローバルのフィル・ワイザー最高技術責任者(CTO)は経営陣に人工知能(AI)のリスクと素晴らしさを示すため、米ギャグアニメ「スポンジ・ボブ」を利用した。その主人公である四角形の海綿動物スポンジ・ボブは、同社を代表するキャラクターの一つだ。ワイザー氏は今年、ボブ・バキッシュ最高経営責任者(CEO)らを前にプレゼンテーションを実施し、画像生成AIツール「DALL・E(ダリ)」にスポンジ・ボブが飛行機を操縦しているところを表示するよう指示した。すると、スポンジ・ボブがそうしている画像が大きなテレビ画面に映し出された。次に、変形ロボット玩具「トランスフォーマー」の実写シリーズに登場する「オプティマスプライム」がパラマウントのスタジオ敷地内にいるところを見せるようAIに要求した。すると数秒後、敷地内にあるカフェの隣にオプティマスプライムがそびえ立つ画像が生成された。
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