ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者がロシア保安当局により取材先のレストランで拘束されてから2週間近くが経過した。ロシア政府は過去に同国で拘束された米市民への対応と同様、在ロシア米大使館職員とゲルシコビッチ氏の面会をいまだに認めてない。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は先週、「許されるべきことではない。エバンが領事館職員らに接触できるようしなければならない」と発言。また、国務省報道官もゲルシコビッチ氏への接触を認めない正当な説明は与えられていないと述べている。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は先週、国内では通常の手順に基づいて、米領事館関係者らによる接触がいずれ認められると説明。同氏は5日のブリーフィングで、「この問題には対応しているところであり、領事館の既存の実務やわれわれの法律を考慮した上で解決される」と述べた。ロシア政府関係者はそれ以降、この件に関してコメントしていない。