スイス金融大手UBSによる救済合併の一環として、クレディ・スイスのAT1債(その他ティア1債)の全額減損が決まったことで、裕福なアジア投資家の一部は大きな損失を被った。  170億ドル(約2兆2600億円)相当のクレディ・スイスAT1債は先月、実質的に無価値となった。スイス金融当局による今回の決定は物議を醸している。アジアの富裕層の多くはAT1債に資金を投じており、中にはクレディ・スイスのプライベートバンク顧客も含まれる。