あなたは人からどう思われているか? どうすればもっと良い印象を与えられるか? 印象が形成される仕組みと、印象を良くする魔法のメソッドを紹介した名著『第一印象の魔法』の邦訳版が刊行された。心理学の知見から「言動」と「人に与える印象」の関係性を読み解いた、世界21カ国で刊行されるロングセラーの一冊だ。仕事、就活、転職、人間関係、恋愛――。すべての出会いがチャンスに変わる魔法のメソッドとは? 今回は、本書の内容の一部を特別に公開する。

人間関係は「初対面」が9割。心理学が解き明かした驚きの事実©Adobe Stock

人間関係は「初対面」で決まる

 心理学の研究から、人は他人を評価するとき、「あとから得た情報」よりも「最初の情報」にはるかに比重を置くことがわかっている。これは単純な事実であり、すべてにおいて最初に得た情報は、その後の情報の処理に大きな影響を与える。人は最初に学んだことを真実だと思い込みやすいのだ。

 あなたが初対面の人に温かい関心を示せば、相手は「愛想が良く、フレンドリーな人」だと思い込み、のちにあなたが注意散漫や自己中心的な態度を取ったとしても、気づかない、あるいは気に留めない場合が多くなる。

 注意すべきなのは、初対面で取り込んだネガティブな情報は、さらに大きな影響を与えるということだ。初対面の人に、注意散漫で自己中心的な態度を取れば、のちに温かな態度で関心を示し続けたとしても、相手はそのことを長期間にわたって無視し続ける可能性がある。

 初対面の“たった1つ”のネガティブな振る舞いの影響を払拭するために、多くのポジティブな行動が必要になるのだ。

(本原稿は、『第一印象の魔法』の内容を抜粋・編集したものです)

アン・デマレイス、バレリー・ホワイト
ファーストインプレッション社の創業者。ともに心理学博士。経営者や企業幹部の「第一印象」のコンサルティングに特化したユニークな事業は、新聞、雑誌をはじめ、BBC、CBSなど、多くのメディアで取り上げられ反響を呼んでいる。世界21カ国で刊行、全米ロングセラーの『第一印象の魔法』が日本でも刊行。