米政権の人質問題担当特使を務めるロジャー・カーステンス氏は、ロシアが拘束しているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者を巡り、米国大使館職員による面会を許可するようロシアに求めた。同氏と、同じく拘束されている米国人ポール・ウィーラン氏の解放に向け手だてを探ると表明した。カーステンス氏が米テレビ局ABC、CBS、NBC、CNN、MSNBCの番組に相次ぎ出演し、インタビューに応じた。ゲルシコビッチ氏が取材中に拘束され、スパイ容疑で起訴されてから2週間がたつが、米国大使館職員はまだ同氏と面会できていない。WSJと米政府は容疑を強く否定している。カーステンス氏はCNNで「ロシアは米国の領事訪問を認める義務があるが、領事はまだゲルシコビッチ氏に会えていない。ロシアは国際法および領事条約によってその義務を負っている」と語った。