アラブ諸国の当局者らによると、サウジアラビア政府主導で進んでいるシリアをアラブ連盟に復帰させる動きが、一部加盟国から反発を受けている。サウジ政府は5月19日にから同国で始まるアラブ連盟の首脳会合にシリアを招待する予定だった。シリアのバッシャール・アサド大統領は反対派への残忍な弾圧に加え、同国を内戦に陥れたことを理由に同連盟から追放された。22カ国で構成されたアラブ連盟にシリアが復帰すれば、アサド氏と関係を構築することも正当化されることになる。またサウジ政府が取りまとめることにより、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はシリアや地域一体への影響力を高めることにもつながる。サウジの国営通信社によれば、シリアのファイサル・メクダド外相は12日にサウジアラビアを訪問。同氏がサウジを訪れることは事前に公表されていなかった他、シリアの外相がサウジ入りするのは10年以上ぶりのことだという。
シリアのアラブ連盟再加盟、一部から反発の声
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