従来の米自動車メーカーは、なぜ電気自動車(EV)に何千億ドルも投資しているのか。EVは経済的な見返りよりも環境的な見返りが期待できる技術だ。答えの一つは規制だが、連邦政府が導入したものではない。  米環境保護局(EPA)は12日、2027~32年型の車両に対する新たな排出ガス規制案を発表した。目を引いた点の一つは、予想されるEVの販売水準の高さだ。規制は有害ガスの排出量に基づいており、どの技術を用いて規制を満たすかはメーカーに任されている。だがEPAは、32年型の販売台数の約3分の2をEVが占めるようになると予想している。