主要国立大「就職先企業・団体」ランキング2022！優秀な卒業生が地域で活躍する大学は？

濃淡あるも目立つ地元への就職
地方で活躍する優秀な卒業生のリアル

　北海道大は1～5位までの顔ぶれが北大、北海道大学病院、札幌市、北海道、北海道電力と21年から変わらない。大学やその関連団体、自治体、地元企業への就職を希望する学生が、いかに多いかがうかがえる。

　次に東北大を見ると、21年に続いて1位と2位が東北大学病院、東北大学となり、こちらも大学関連への就職が目立つ。

　筑波大はNTTデータが1位となり、大都市圏で事業展開をする電機・IT企業が多いのが特徴だ。首都圏に近いことから、地元志向が比較的薄いことが考えられる。

　名古屋大は、21年に続きデンソーが1位、トヨタ自動車が2位となった。トヨタ系列をはじめ、製造業への就職が多いことは、「モノづくり王国・愛知」のイメージとマッチしている。

　大阪大は、21年に1位だった三菱電機が2位にランクを下げ、4位だった三井住友銀行がトップとなった。大都市圏であるためか地域色は比較的薄く、卒業生はバラエティに富んだ業界・企業に就職している。

　神戸大は、21年と同じく神戸大学医学部附属病院が1位となった。

　そして九州大の1位は、21年に続いて九州大学病院だった。特徴的なのは、九州大学、九州電力、福岡県、福岡市と、トップ5が大学やその関連団体、自治体、地元企業で占められていることだ。

　主要国立大の就職先は、程度の差はあれ地元の企業・団体が目立っている。

＊この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。