人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を傘下に擁する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)は、米メタ・プラットフォームズ向けのアプリを手掛けた開発者に対し、自社の仮想現実(VR)ヘッドセット「Pico(ピコ)」にアプリを提供するよう求めている。複数の関係者によると、一部の開発者はバイトダンスからアプリ提供の対価として1万5000~2万5000ドル(約200万~330万円)の提示を受けた。両社ともVRに新たなユーザーを引きつける上で重要なアプリや体験を生み出せるソフトウエアメーカーの取り込みを図っている。メタはVRヘッドセット「Quest(クエスト)」のアプリストアで提供するアプリを慎重に審査している。アプリがなかなか承認されず、不満をあらわにする開発者もいる。開発者の間では、メタのアプリ審査プロセスには明確な指針がないとして、新たな競争相手の参入を心待ちにする声もある。