働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本書の一部を特別に公開します。

【働きながら3年で、9つの資格に独学合格】「試験5分前」のオススメ勉強法とは?Photo: Adobe Stock

試験直前のオススメ勉強法

 あなたは試験当日にどんな勉強をしますか?

 資格試験の受験生の多くは初めて受験するため、試験当日に何をしたらいいのかよくわからないまま、参考書を眺めている光景をよく目にします。

 試験開始直前に何をやるのかはとても重要です。

 例えば、何度やっても間違えてしまう苦手な問題があったとします。何の対策もしなければ、試験当日同じタイプの問題が出たら間違えてしまう可能性は高いでしょう。

 対して、その問題を試験開始直前にもう一度復習して試験に臨めば解けると思いませんか?

 私が言いたいのは、「1年間かけて理解して覚えてきた知識」と「試験開始5分前にチラ見して確認した知識」は、かけた労力は違っても、「試験」という一発勝負の土俵の上では同じ価値だということです。

 どんなに難しい内容でも試験開始直前に見ていれば、解ける可能性が格段に上がります。つまり、試験開始直前に復習した知識ほど、正解率が上がるということなのです。このアドバンテージをフルに活かすことで、120%のパフォーマンスを本番で発揮することができるでしょう。

自分だけの「間違いリスト」を準備する

 試験開始直前にやるのは、参考書をペラペラめくることではなく、問題集をやみくもにやり続けることでもなく、事前に準備した「間違いリスト」を総復習することです。

 試験日1ヵ月前から試験当日に至るまでの間に、2回以上間違えた問題をすべてリスト化し、それを試験開始直前に一気に復習しましょう。

 2回以上間違えるということは、あなたにとって記憶が定着しにくい問題であるといえます。そのため、本番で同じような問題が出題された場合、失点する可能性が高くなります。そこで、試験開始直前にそれら失点リスクの高い問題を一気に復習することで、出題された際の正解率を高めるのです。

 2回以上間違えなかった問題は、あなたの記憶に定着している可能性が高く、試験直前にわざわざ確認しなくてもいいでしょう。

 ここでポイントなのが間違いリストの作り方です。

フセンを賢く使おう

 2回間違えた問題をノートに書き出したりすると、かなり時間がかかります。そのため私は、2回間違えた問題については、問題集に直接フセンを貼るようにしました。

 2回間違えた問題は黄色のフセン、3回以上間違えた問題は赤いフセンといった感じで自分の中で分類してひたすらフセンを貼ります(下図参照)

 そして、その問題集ごと試験会場に持ち込んでフセンを貼った問題を次々と確認していきました。

 このように試験直前に自分の弱点にコミットして復習することで、あなたは今の実力以上の力を発揮できるようになるのです。

(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)