バイデン政権が米国経済の素晴らしさを明示しようとしているのにもかかわらず、なぜ米国民は自国経済について幻滅し続けているのか。その答えは、ケビン・マッカーシー下院議長が17日、ニューヨーク証券取引所での講演で述べた驚くべき発言にある。マッカーシー氏は「インフレがしつこく続く中、米国民の給与は24カ月連続で減っている。これは米国史上最長の記録だ」とし、「実際、バイデン大統領が就任して以来、家計は7400ドル相当(約99万円)の収入を失っている」と述べた。これが本当なら、ジョー・バイデン氏が政権の座に就いてから米国民は昇給していないことになる。毎月のインフレ統計とそれが実質的な収入に与える影響をモニターしながら、われわれ自身もそれを疑問に思っていた。以下のグラフが示すように、米国民の生活水準を示す指標であるインフレ調整後の収入にバイデン政権が大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。
【社説】バイデノミクスで家計は収入減
インフレ調整後の収入はこの2年増えていない
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