米マイクロソフトがインターネット検索で米アルファベット傘下グーグルから市場シェアを奪えるかどうかは定かではない。だが、グーグルがこの実入りの良いビジネスを維持するためのコストはかさむ一方だ。この状況は、マイクロソフトが2月初めに生成人工知能(AI)技術を搭載した最新版の検索エンジン「Bing(ビング)」を公開して以来、明白になっている。グーグルのインターネット検索事業の広告収入は年間2240億ドル(約30兆1000億円)以上に上る。マイクロソフトが最新版ビングをお披露目したことで、検索市場で主要プレーヤーを目指すと事実上宣言した格好だ。さらに、韓国のサムスン電子が自社製携帯端末のデフォルト検索エンジンをグーグルからビングに切り替えることを検討中だとニューヨーク・タイムズが先週末報じたことで、マイクロソフトの脅威はより鮮明となった。
検索エンジン競争、グーグル悩ませるコスト増
マイクロソフトが生成AI技術搭載の検索エンジン採用で鮮明に
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