ロシアのモスクワ市裁判所は18日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者を、先月の逮捕時から収容している当地のレフォルトボ刑務所に引き続き拘束することを認める判断を下した。ゲルシコビッチ氏の弁護士は同氏の拘束に異議を唱えている。WSJと米政府はゲルシコビッチ氏の容疑を断固として否定している。同裁判所は別の刑務所への移送、自宅軟禁への変更、保釈をいずれも認めなかった。このためゲルシコビッチ氏は裁判を前に、5月29日までレフォルトボ刑務所にとどまることになる。ロシア外務省が発行する記者証を取得していたゲルシコビッチ氏は3月29日、エカテリンブルクでの取材中に逮捕され、拘束されている。ロシア国営タス通信によると、4月7日にスパイ容疑で正式に起訴された。