国際情勢面では、バイデン政権および米国、そして世界平和にとって厳しい1週間となった。中南米で最大の人口、経済、国土を有するブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、中国の習近平氏と協力して新しい世界秩序を構築すると宣言し、欧州連合(EU)と米国にウクライナへの武器輸送を停止するよう呼びかけた。インド政府関係者は、ベンガル湾に浮かぶミャンマーの戦略的に重要な大ココ島での軍事監視基地の整備を中国が支援していると報告した。数週間前にイスラエルとの国交樹立をちらつかせたサウジアラビアは、ロシアとの石油協力を強化し、今度はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの会談を模索している。さらに南方では、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの支援を受けるスーダンの準軍事組織が、アフリカ第3の国家である同国の支配権を巡り争っている。
【オピニオン】説教は外交政策ではない
米国には友人が必要だが、説教で友人はできない
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