ナトリウムが次のリチウムになるなら、エネルギー移行を巡る投資戦略は見直しが必要かもしれない。  今週開幕した上海モーターショーで、最も破壊的影響力があるかもしれないニュースが飛び出したのは、米電気自動車(EV)メーカーのテスラや中国の競合企業からではなく、自動車を一切製造していない企業からだった。中国の寧徳時代新能源科技(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー、CATL)だ。世界最大の電池メーカーであるCATLは、同社初となるナトリウムイオン電池を中国ブランドの奇瑞(チェリー)が製造するEVに搭載すると発表した。時期は明らかにしていない。