サプライチェーン(供給網)の混乱は、武器メーカーがウクライナ向けの兵器を増産し、米国やその同盟国の備蓄兵器を補充する取り組みを依然として阻害している。米防衛大手ロッキード・マーチンは、18日発表した1-3月期(第1四半期)決算で、「誘導型多連装ロケットシステム(GMLRS)」と呼ばれる長距離ミサイルの売上高が前年同期比で減少したと述べた。米国からGMLRSの供与を受けるウクライナでは、ロシア軍に対してこれを幅広く使用している。米大手兵器メーカーは国防総省から数十億ドル規模の支援を受ける一方で、生産拡大には予想以上の時間を要している。防衛各社は需要の大きい砲弾を増産するために機械を外国から購入し、契約を履行したい考えだ。