上海でフィットネストレーナーをしていたダニエル・フアンさんは1月、コロンビア沖の荒れた海を夜間に横断する高速ボートの中にいた。中南米経由で米国に入国しようとした自身の決断を後悔し始めていた。  打ち寄せる波でびしょ濡れとなり、すし詰め状態のボートが転覆するのではないかと心配した。パナマ側の海岸にたどり着けそうになかったら父親に送る別れのメッセージを携帯電話で入力したという。パナマでは、ジャングルを歩いて移動する試練が待っていた。