ロシアはウクライナ侵攻に対する反対論の封じ込めで、反逆・スパイ罪を利用する傾向を強めている。ウラジーミル・プーチン大統領が法律の解釈を広げ、反体制派への弾圧を強めるようになったことが引き金だ。昨年の侵攻開始前に比べて、言い渡される刑期は長くなることが多い。かつては罰金や執行猶予付きの処罰で済んでいた政府への反対行動についても、検察側はテロリズムや過激主義など、一段と重い罪状を加えることが顕著になっている。ロシアの弁護士や人権擁護派らの取材で分かった。ジャーナリストで、政府に批判的なウラジーミル・カラムルザ氏は今週、ロシア軍に関する誤情報拡散の疑いや禁止組織への所属といった罪に加え、反逆罪で有罪となり、禁錮25年の判決を言い渡された。カラムルザ氏は最終陳述で、自身は犯罪ではなく、プーチン氏とウクライナ侵攻に反対したため投獄されたと語った。
弾圧強めるプーチン氏、「反逆罪」という名の凶器
ウクライナ侵攻開始以降、記者や活動家が言い渡される刑期は長くなっている
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